長野上水内 10月10日 研修会「『図美をとめるな!』withコロナでもできること」を開催しました



今年初めての研修会。長野上水内地区の小中学校の先生方やそのお子さん含め、20名に参加していただきました。
図工美術が専門ではない先生にも多数参加していただくことができました!

第1部 ぺんてる株式会社 大塚義孝さんより

 「クレヨン・パス」「絵具(フィンガーペイント)」の研修

「夏」をテーマに、4人1組で連歌のように「連画」に挑戦。1人が約3分間で夏の思い出を描いていきます。そして、あっという間に3分。描き始めた絵の続きは隣の人が描いていき、また3分後にさらに隣の人が描き加えていく・・・。他者の思いを尊重しながら、4人で順番に描き加えていきます。描き始めた絵が自分のところに戻ってきた時、自分には思いもつかなかったものが描き加えられていて素敵な作品に。参加者からは「すごーい!」という声があがりました。

次に、出来上がった4枚の絵を並べて1つの物語を作るアクティビティ。4人で絵の並べ方を考え合いました。また、グループごとに発表も行いました。

バドミントン用ネットの支柱に透明ビニールシートを張った環境での造形活動。透明ビニールシートが正面の人とのシールドであり、表裏で見合いながら互いに発想を広めていく共同キャンパスでもあります。2人の描く絵が重なったり、互いに付け加えたり。グループで描く楽しさを共有しながら取り組みました。まさにwithコロナな造形活動です。

第2部 長野上水内教育会図工美術研究委員より実践紹介や材料体験

長野市立真島小学校 湯田 拓先生より わんぱう(白抜き剤)を使った実践紹介

長野市立東北中学校 南 日和先生より 珪藻土を使用した実践紹介

長野市立古里小学校 長﨑至宏先生より「ライフマスク」の実践紹介

詳しい実践内容は次のページに掲載しています。

参加者のみなさんの感想より

【小学校の先生方より】

・おはずかしい話ですが、今回の研修を受けるまで、クレヨンとパスの違いはなく、全てクレヨンとして使っていました。それぞれに特徴があることやクレヨンは様々な材料に描くことができることを知り、大変勉強になりました。

・娘と一緒に参加させていただき、娘の楽しむ姿から、いかに大人は「(無意識のうちに)意図的に作品にしよう」としているかを改めて感じました。「混ぜるのが楽しい」「色の変化がおもしろい」「何かを描くことそのものが楽しい」「触った感じがおもしろい」…子どもが感じているであろう図工の楽しさ、おもしろさを今後はもっともっと大切にして、授業に臨みたいと感じました。

・コロナ禍でもできるグループ活動を紹介してもらい、参考になりました。ネットに透明なビニールをはってある絵具で描いていくのは、顔が近くなっても感染を心配せずに取り組めていいと思いました。

・グループで発想を広げていく題材を体験することができて良かったです。一人の制作活動が多いが、このように発想が変化したり、お互いの活動が見合えたりする題材をクラスでもやってみたいと思いました。

・コロナ禍対応、感染予防の対策についても勉強になりました。

・とても勉強になりました。今後、学校で実践したくなるような教材ばかりでした。

・お子さん連れの先生を見ていて、保護者の方と子どもが一緒になって活動するワークショップもおもしろい取り組みになりそうだなと感じました。出来上がった作品だけで伝えるのではなく、図画工作や美術を通して学んでいることを、保護者の方と共有できる機会があるといいなと感じました。

【中学校の先生方より】

・どの題材も、楽しく制作させていただきました。やったことのない新しい魅力のある題材や先生方の制作の様子を見ることができ、大変有意義な時間となりました。

・どの内容も、大変楽しく勉強になりました。ありがとうございました。

・小学校の題材に触れることがないので、とても勉強になりました。中学に来る前の図画工作でどのような学びを子どもがしているのかで中学の教材も広がりがもてると感じました。

・描画材についての知識をいただき、題材のアイディアもいただけました。楽しく学べる内容でした。

・このような実践的な研修をする機会がこれからもっと増やしていけると良いと思いました。ありがとうございました。

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